職人気質
しょくにんかたぎ
名詞
標準
spirit of a true craftsman
文例 · 用例
ところが、職人気質のその男は、折角仲人に頼んだ友達の顔に泥を塗られたと言って、かんかんになって怒っていた。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
その腹を分けた姉妹、おなじ胤とはいいながら、姉は母の血をうけて公家気質、妹は父の血をひいて職人気質、子の心がちがえば親の愛も違うて、母は姉|贔屓、父は妹贔屓。
— 岡本綺堂 『修禅寺物語』 青空文庫
職人気質の父にさっぱり商売っ気がないことを承知していた古山は、ウサギを飼って小遣いを稼ぎ、部品を買い集めてはラジオや電車の模型を組み立てることを覚えた。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
大型機用のOS開発を通じて組織的、体系的に開発作業を進めることの重要性を繰り返し確認しながら、古山はどこかに一匹狼の職人気質を引きずっていた。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
お前は、武士の娘で、朝から晩まで、御座り奉るで育ってきたから、職人気質は、下品に見えるだろうが、これで、付合うと、なかなかいいもんだぜ」 襖の外には、二人の侍女が、深雪の見張として、坐っていた。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
そこでは、職人気質、名人芸といったものがはばをきかす。
— 中井正一 『調査機関』 青空文庫
特に文学者や文士の職業界は可なりにギルド的組織の形態が残っていて、ギルド的な成長をして来ているのだから、この職業人は甚だ屡々、職人気質を持っているのである。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
どうにかして彼女に話しかけたかったが、生来の口下手にくわえて、職人気質がすっかり身につき、寄り合いや会合といったものをできるだけ避けてきた健一には、話の糸口さえ見つけられなかった。
— 澤西祐典 『くじらようかん』 青空文庫