荒削り
あらけずり
形容動詞名詞頻度ランク #40898 · 青空 85 例
標準
rough-hewn
文例 · 用例
箪笥から着物を出して、荒削りの槙柱に縄で括りつけたロココ式の半姿見へ小初は向った。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
友達のフェルナンドが設計して呉れたモダニズムの室内装飾具は素っ気ないマホガニーの荒削りの木地と白真鍮の鋭い角が漂う闇に知らん顔をして冷淡そのものを見るようだ。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
いよいよ差迫った奇岩怪石の層層層、荒削りの絶壁がまたこれらに脈々と連なりそびえて、見る目も凄い急流となる。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
芸苑の中にしてなほ荒削りの珈琲末を悦び、但しは心と言葉の距離徒に遠くしてそのみなもとの苦き香気を忘れたつやもない思想家と偽りものの工人の世には多さよ。
— 北原白秋 『桐の花』 青空文庫
あまり学はなかったが、身体にも心にも荒削りだが力が満ちていた。
— THE "GLORIA SCOTT" 『グローリア・スコット号』 青空文庫
名も知れぬ誰やらが歌つた、土用なかばに秋風ぞ吹く、といふあの一句の、荒削りで微妙な、丁度この頃の季節の持つ『時』の感じ、あれがひいやりと私の血の中に湧いたのであつた。
— 夏の寂寥 『樹木とその葉』 青空文庫
が、『平凡』の時は二度目の経験で筆が練れて来たと同時に「文学はドウでも宜い」という気になって、技術の慾を離れて自由に思うままを発揮したから、前者に比べると荒削りではあるが活き活きした生気に富んでおる。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
見ると、川の左に聳える荒削りされたような山が、山国川に臨むところで、十丈に近い絶壁に切り立たれて、そこに灰白色のぎざぎざした襞の多い肌を露出しているのであった。
— 菊池寛 『恩讐の彼方に』 青空文庫
作例 · 標準
荒削りを使って文を作ってみた。
学生たちは荒削りについて学習した。
荒削りの使い方は難しい。
先生は荒削りの定義を説明した。