空走
くうそう
名詞
標準
moving while the brakes are applied but before they start to slow the vehicle down
文例 · 用例
柳に渡る風もなし、寂然として、よく聞える……たゞ空走る雲ばかり、月の前を騷がしい、が、最初から一ツ一ツ、朗な聲が耳に響くのであつた。
— 泉鏡太郎 『淺茅生』 青空文庫
」 矢野はおっくうそうに物をいいながら、はかまの腰なる手ぬぐいをぬき、足袋のほこりをはたいて上へあがった。
— 伊藤左千夫 『廃める』 青空文庫
とんだ大われえさ」 こらえきれないもののごとくうそうそ笑うと、吐き出すようにいいました。
— 開運女人地蔵 『右門捕物帖』 青空文庫
」 と聴くと、若い時は名代の疳癖で、ずいぶん横車を押し切っているから、どこから怨みを受けているか、見当も付かないという有様、今度は赤井左門も萎れ返って、口をきくのもおっくうそうです。
— 大盗懺悔 『銭形平次捕物控』 青空文庫
最後の思い出に、二人で見て廻るとしようか、目黒の兄哥」 平次はおっくうそうに立上がりました。
— 謎の鍵穴 『銭形平次捕物控』 青空文庫
肝の病で久しく寝ていたのが、三日前怒りに任せて奥方を折檻し、引続く心痛に疲れ果てて、物を言うのもおっくうそう。
— 紅筆願文 『銭形平次捕物控』 青空文庫
モーションが鈍くて、おっくうそうで、誰にでも敵意と反感を持って居るような三十男ですが、こんなのが案外正直者かもわかりません。
— 鬼の面 『銭形平次捕物控』 青空文庫
このコウノトリも、ものを言うのがおっくうそうで、おまけに、ひどく悲しそうにしゃべります。
— NILS HOLGERSSONS UNDERBARA RESA GENOM SVERIGE 『ニールスのふしぎな旅』 青空文庫