湿り
しめり
名詞
標準
dampness
文例 · 用例
川床に突出する森の下蔭は、湿りっ気が、最も多いかして、蘇苔が、奇麗に布かれている。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
こんなに雪片がくっつき合っているのはつまり寒気がさほどひどくなくて雪片が温まっているからなので、ごくごく寒い摂氏零度以下二十余度にもなるともはや雪片に湿り気がなく従ってみんなバラバラに粉のようになってしまう。
— 寺田寅彦 『雪の話』 青空文庫
翁は湿り気をふるって起上った。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
あるいは藁苞のような恰好をした白鳥が湿り気のない水に浮んでいたり、睡蓮の茎ともあろうものが蓮のように無遠慮に長く水上に聳えている事もある。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
朝よく晴れていた空は、いつの間にかすっかり曇って、湿りを帯びた弱い南の風が吹いていた。
— 寺田寅彦 『雑記(2)』 青空文庫
湿り気を嫌ふ性とおぼゆ。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
湿りを帯びた大きな星が、見え隠れ雲の隙を瞬く。
— 寺田寅彦 『嵐』 青空文庫
されど空気は重く湿り、茂り合う葉桜の陰を忍びにかよう風の音は秋に異ならず、木立ちの夕闇は頭うなだれて影のごとく歩む人の類を心まつさまなり。
— 国木田独歩 『おとずれ』 青空文庫
作例 · 標準
土にほどよい湿りがあるうちに、野菜の種をまくことにした。
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久しぶりの雨で、庭の植物たちがようやく湿りを得て生き返ったようだ。
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洗濯物の湿りが取れないので、除湿機を回して乾かす。
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