寂寥感
せきりょうかん
名詞
標準
feeling of loneliness
文例 · 用例
最後の拍手とともに人びとが外套と帽子を持って席を立ちはじめる会の終わりを、私は病気のような寂寥感で人びとの肩に伍して出口の方へ動いて行った。
— 梶井基次郎 『器楽的幻覚』 青空文庫
「眉のごと雲居に見ゆる阿波の山かけてこぐ舟泊り知らずも これは如何にもはろばろとした、寂寥感が出ている。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
結婚にある理想を持っていて長くこうして来たのであるが、時には非常に寂しく心細く思うこともあるものの、自分ほどの者に思うことのかなわないことはないという自信を多分に持って、そうした寂寥感は心から追っているのであった。
— 若菜(上) 『源氏物語』 青空文庫
平明な中に、稍寂寥感を寓した、無感激な物を作り出した。
— 後期王朝文学史 『女房文学から隠者文学へ』 青空文庫
戦場で唐突に襲いかかる身を裂くような寂寥感を最後に支えてくれるものはカメラードの感覚であるという。
— 中井正一 『近代美の研究』 青空文庫
不意に、激しい寂寥感が込み上げて来る。
— 外村繁 『日を愛しむ』 青空文庫
その寂寥感は酷しいが、恐怖はない。
— 外村繁 『日を愛しむ』 青空文庫
寂寥感といってもよい。
— 外村繁 『澪標』 青空文庫
作例 · 標準
賑やかな祭りが終わった後の静まり返った街路には、言いようのない寂寥感が漂っていた。
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一人暮らしを始めたばかりのアパートで、彼はふとした瞬間に襲ってくる寂寥感に耐えていた。
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「年を取ると、秋の気配だけで寂寥感を感じやすくなるものだよ」と老婦人が語った。
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