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充実感

じゅうじつかん
名詞
1
標準
sense of fulfillment
文例 · 用例
彼が現在に本当に立ち上がって、その生命に充実感を得ようとするならば、物的環境はこばみえざる内容となってその人の生命の中に摂受されてこなければならぬ。
有島武郎 想片 青空文庫
自分の背後姿をじっと穴のあく程見つめている安二郎を感ずるとお君は、自分にも背後姿があったのだと何か充実感を覚えるのだった。
織田作之助 青空文庫
血の重さ、とでも言おうか、生命の渋さ、とでも言おうか、そのような充実感は少しも無く、それこそ、鳥のようではなく、羽毛のように軽く、ただ白紙一枚、そうして、笑っている。
太宰治 人間失格 青空文庫
自分が出来損いとして捨てて顧みなかった金魚のなかのどれとどれとが、いつどう交媒して孵化して出来たか」 こう復一の意識は繰り返しながら、肉情はいよいよ超大な魅惑に圧倒され、吸い出され、放散され、やがて、ただ、しんと心の底まで浸み徹った一筋の充実感に身動きも出来なくなった。
岡本かの子 金魚撩乱 青空文庫
生活の中にあるものの美しさは、それが巨大な機械類であると、小さい日用品の類であるとにかかわらず、そのものが生きて働く目的を十分示していて、その充実感が美に通じているべき筈のものだろうと思う。
宮本百合子 生活のなかにある美について 青空文庫
この三四年間には父と一緒に過す楽しい数時間、或は真面目に落着いた短い会話が、揺がぬ充実感で互を満すところまで高まっていた。
宮本百合子 わが父 青空文庫
この間の「悲愴」の美しさから思いめぐらしても、音楽にある民族的な特性というものを、音楽の外からの解釈や説明でつけ加えても、それが芸術音楽としての内在的な充実感となって来ないということは、しみじみわかる。
宮本百合子 音楽の民族性と諷刺 青空文庫
「ひとりの時」につましく鳴る喜悦のように表現されている充実感
――竹内てるよ氏と永瀬清子氏の詩集―― 『静かなる愛』と『諸国の天女』 青空文庫
作例 · 標準
プロジェクトを無事にやり遂げた後、メンバー全員の顔に大きな充実感が漂っていた。
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ボランティア活動を通じて誰かの役に立てることは、何物にも代えがたい充実感がある。
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山頂に辿り着いた瞬間、これまでの疲れを忘れるほどの圧倒的な充実感に包まれた。
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