戒厳
かいげん
名詞頻度ランク #32891 · 青空 41 例
標準
martial law
文例 · 用例
陳独秀が呉松路通インタナショナル理髪館で変装して上海の共同租界から各国兵の監視をくぐってオランダ船で逃れた当日は、彼は失業工人の一団を率いて特別戒厳令のなかに潜伏していた。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
「――街ンなかを通る時にゃ、女をすっぼり頭からくるんどかないと、今日びの物々しい戒厳では、一寸、仕事がむずかしいからな。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
三日には東京府、神奈川、静岡、千葉、埼玉県に戒厳令が布かれ、福田大将が司令官に任命されて、以上の地方を軍隊で警備しはじめました。
— 鈴木三重吉 『大震火災記』 青空文庫
守護職は所司代、松平越中守と協力して、遂に会津、桑名、一橋、彦根、加賀の兵を始め、町奉行、東西与力、同心を動員して、祇園、木屋町、三條通り、その他要所々々を戒厳して、その人員無慮三千余人と称された。
— 池田屋襲撃 『大衆維新史読本』 青空文庫
動物界に戒厳令が行なわれているといってよい。
— 伊藤左千夫 『去年』 青空文庫
安成は、その日あたかも戒厳軍司令官を初め二、三の陸軍の重職が交迭し、一大尉一特務|曹長が軍法会議に廻されたという明日発表される軍憲の移動を話して、こういう重職の交迭は決して尋常事ではない。
— 内田魯庵 『最後の大杉』 青空文庫
が、支那人でも朝鮮人でもないものを殺した不法殺人で戒厳軍司令官初め二、三の重職が解職され、一、二の軍憲が司法へ廻されたというこの日の突発事件はヨモヤとは思うがドウも大杉と関聯しているらしいというのが安成の憶測であった。
— 内田魯庵 『最後の大杉』 青空文庫
大正十二年九月一日の大震火災後一二ヶ月の間、東京市中に婦人の戒厳令が布かれた事を。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
ウィキペディア
戒厳(かいげん)とは、戦時や自然災害、暴動等の緊急事態において兵力をもって国内外の一地域あるいは全国を警備する場合に、憲法・法律の一部の効力を停止し、行政権・司法権の一部ないし全部を軍隊の指揮下に移行することをいう。軍事法規のひとつであり、戒厳について規定した法令を戒厳令 という。
出典: 戒厳 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0