戒厳令
かいげんれい
名詞
標準
martial law
文例 · 用例
陳独秀が呉松路通インタナショナル理髪館で変装して上海の共同租界から各国兵の監視をくぐってオランダ船で逃れた当日は、彼は失業工人の一団を率いて特別戒厳令のなかに潜伏していた。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
三日には東京府、神奈川、静岡、千葉、埼玉県に戒厳令が布かれ、福田大将が司令官に任命されて、以上の地方を軍隊で警備しはじめました。
— 鈴木三重吉 『大震火災記』 青空文庫
動物界に戒厳令が行なわれているといってよい。
— 伊藤左千夫 『去年』 青空文庫
大正十二年九月一日の大震火災後一二ヶ月の間、東京市中に婦人の戒厳令が布かれた事を。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
婦人への戒厳令「新宿、品川、吉原等の遊廓は潰れた。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
戒厳令を施かれた会館の附近では、銃劒をつけた警官隊と義勇隊とが数|間の間を隔いて廻っていた。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
樹明君は来てゐない、来てくれさうにもない、九、一九の脱線でまた戒厳令をしかれたのかもわからない。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
一八四八年二月、フランスで二月革命が起りイギリス、ドイツに波及しベルギーでは戒厳令が布かれた。
— 宮本百合子 『カール・マルクスとその夫人』 青空文庫