手工業
しゅこうぎょう
名詞頻度ランク #40607 · 青空 70 例
標準
handicraft industry
文例 · 用例
試験所前の曲ものや折箱を拵える手工業を稼業とする家の離れの小|座敷を借りて寝起きをして、昼は試験所に通い、夕飯後は市中へ行って、ビールを飲んだり、映画を見たりする単純な技術家気質の学生生活が始まった。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
水が豊富で土地に楮が植えられる関係から昔からこの界隈には手工業の和紙工場が在りました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
たとへば中世時代の手工業と幼稚な交通機関と土地の生産力、農業を基礎とする経済関係とは必然的に封建政治を生み、工業の発達と交通機関の進歩と、資本の抬頭と商業の拡大とは漸次国家の統一、ついではデモクラシイの政治を必要として来る。
— 平林初之輔 『文学方法論』 青空文庫
――「親方制度」「歩合制度」の手工業的な搾取方法を昆布巻きのように背負込んでいる労働者たちは、仮りに港に出て稼げても、手取りは何重にも削り取られて、半分になって入ってきた。
— 小林多喜二 『工場細胞』 青空文庫
徳川時代にももちろん紡ぐこと、織ることは一般の婦人、特に町人の婦人たち以外の仕事で、全く手工業として行われているのだが、興味あることは日本の織物として特色のある絣、それに縞、これらが女の人によって発明され織られていったことである。
— ――誰がために―― 『衣服と婦人の生活』 青空文庫
世の中の勢は益々画一へ向い、工場でも小さな工場は併呑されて消えて行っている一方で、人々の感情に郷土的な品物や極めて手工業的な製作品が新しい興味を呼びさまして来ている関係は、今日の日本の文化の心理として案外に微妙であり重大でもあるのではないだろうか。
— 宮本百合子 『生活のなかにある美について』 青空文庫
生活の中に喪われてゆく従来の美しさへの郷愁で、手工業的なものの趣味に愛着する傾きも、今日の社会の一部にある美の衰弱を語っている徴候だと思う。
— 宮本百合子 『生活のなかにある美について』 青空文庫
明治社会の発達が、繊維工業によって、婦人の最大の犠牲の上に発展して来たのと並行して、日本の後れた工業は、半ば手工業的に、屋内労働的に小工場を日本中にばら撒いた。
— 宮本百合子 『私たちの建設』 青空文庫
作例 · 標準
お土産にいただいた日本酒に、地元の酒肴を添えて味わった。
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ウィキペディア曖昧さ回避
手工業(しゅこうぎょう) 家内制手工業 問屋制手工業 工場制手工業
出典: 手工業 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0