震う
ふるう
動詞-五段-ウ行動詞-自動詞頻度ランク #33913 · 青空 167 例
標準
to shiver
文例 · 用例
川は、底を傾けて、水を震うので、森の中まで、吹雨が迷い込んで、満山の樹梢を湿す。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
おぬいさんの家から遠ざかるにしたがって、小刻みに震う前髪がだんだんはっきりと眼につきだして、とうとうそのまま歩きつづけてはいられなくなったからだ。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
空ざまに目も恍惚、紐を結えた頤の震うが見えたり。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
おののき震うと同じ状なり。
— 泉鏡花 『紅玉』 青空文庫
……天麩羅とも、蕎麦とも、焼芋とも、芬と塩煎餅の香しさがコンガリと鼻を突いて、袋を持った手がガチガチと震う。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫
」 真蒼になって、身体のぶるぶると震う一樹の袖を取った、私の手を、その帷子が、落葉、いや、茸のような触感で衝いた。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
恐怖と、恥羞に震う身は、人膚の温かさ、唇の燃ゆるさえ、清く涼しい月の前の母君の有様に、懐しさが劣らずなって、振切りもせず、また猶予う。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
こう捻平に声懸けられて、わずかに顔を振上げながら、きりきりと一まず閉じると、その扇を畳むに連れて、今まで、濶と瞳を張って見据えていた眼を、次第に塞いだ弥次郎兵衛は、ものも言わず、火鉢のふちに、ぶるぶると震う指を、と支えた態の、巻莨から、音もしないで、ほろほろと灰がこぼれる。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
作例 · 標準
雪山で遭難した彼は、救助された時も寒さと恐怖で全身を激しく震わせていた。
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「寒い、寒いよ……」と震う声で小さく言いながら、彼は暖炉の火に必死に手をかざした。
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窓を叩く激しい雷鳴を聞いて、臆病な飼い犬がぶるぶると震いながら私の足元に寄ってきた。
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