獣欲
じゅうよく
名詞
標準
animal desires
文例 · 用例
この非倫な牧師は信者に懺悔をしいて秘密を告白させては、相手の弱点をにぎり、それをたねに脅迫して、獣欲を恣にし、私財を蓄えていたのです。
— 平林初之輔 『悪魔の聖壇』 青空文庫
只、金と獣欲ばかりである。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
その小鳥が網を張って待っていた番人の家へ出掛けて行って、前の約束を断ろうとすると――獣欲で饑渇いた男のことですから堪りません、復たお隅は辱しめられました。
— 島崎藤村 『藁草履』 青空文庫
そして獣欲を描いた小説に読み耽ったのだからたまるまい。
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
いや人間と悪魔の合作になる曲面体――それも獣欲曲面体……」「えっ、何の曲面体?
— 海野十三 『千早館の迷路』 青空文庫
)(牛飲馬食獣欲主義)の一種と見るならば、この道徳は更に哲学的基礎づけにまでさえ高められるだろう(尤も実はブルジョアやファッショ達の方が銭使いが荒くて芸者好きだということは世間では能く知っているが)。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
「……ひどいことをなさるもの」と、主君の獣欲ぶりに舌を巻く。
— 世の辻の帖 『私本太平記』 青空文庫
これは公理だよ」 戸田はどこまでも傍観的な態度で、「先ず函館じゅうよく調べて、湿っけない倉庫を手に入れることだね。
— 宮本百合子 『杉垣』 青空文庫
作例 · 標準
主人公は、抗いがたい**獣欲**に苦しみながらも、人間性を保とうとします。
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野生動物の行動原理を理解するには、その**獣欲**を無視できません。
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欲望を制御できず、**獣欲**に身を任せてしまう人もいる。
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