走らす
はしらす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to dispatch (someone)
文例 · 用例
甲斐山岳会長若尾金造氏が待ち受けて、一とまず常磐町の同氏邸宅前まで、自動車で伴い行かれ、ここで弁当などを積み込み、大沢照貞氏と、田富小学校長|輿石正久氏が加わり、自動車で八ヶ岳の高原へと走らす。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
そしてきまり悪るげにそこにいた三人の顔に眼を走らすと慌てて爪を噛みはじめた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
不思議な事は、禍だか、幸だか、お孝の妹分と聞いただけで、その向きの客人は一目を置き、三舎を避けて、ただでも稲葉家では後日が、と敬遠すること、死せる孔明活ける仲達を走らすごとし。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
地の総銀一面に浮彫の波の中に、うつくしい竜宮を色で象嵌に透かして、片面へ、兎を走らす。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
日はとっぷり暮れ、鉦磬と虫の声、式部は静かに筆を走らす。
— 岡本かの子 『或る秋の紫式部』 青空文庫
年老った興行師の一人は、禿げた頭を虎の口元へ持って往って、甜らしたり、鬚をひっ張ってみたり、虎の体の下へもぐって往って、前肢の間から首を出してみたり、そうかと思うと、背の上に飛び乗って、首につけてある鎖を手綱がわりに持って馬を走らすように柵の中を走らした。
— 田中貢太郎 『虎媛』 青空文庫
をぢは遠きところに往くとき、又急ぐことあるときは、枯れたる足を、驢の兩脇にひたと押し付け、おのが身と驢と一つ體になりたるやうにし、例の木履のかはりに走らするが常なれば、けふもかく騎りて來しなるべし。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
しかしその頃は、走らす車、運ぶ草鞋、いざ峠にかかる一息つくため、ここに麓路を挟んで、竹の橋の出外れに、四五軒の茶店があって、どこも異らぬ茶染、藍染、講中手拭の軒にひらひらとある蔭から、東海道の宿々のように、きちんと呼吸は合わぬながら、田舎は田舎だけに声繕いして、「お掛けやす。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
作例 · 標準
急ぎの用件があったので、彼を隣町まで走らした。
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危険な任務には、経験豊富な隊員を走らすべきだ。
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連絡役として、若者を本部に走らした。
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標準
to make go fast (a car, horse, etc.)
作例 · 標準
レースで勝つために、馬に鞭を入れて全力で走らした。
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信号が変わる前に、アクセルを踏んで車を走らした。
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調教師は、若い競走馬を広い牧場で自由に走らした。
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標準
to move quickly (one's pen, eyes, etc.)
作例 · 標準
彼は、原稿用紙の上をペンを素早く走らせていた。
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試験中、彼は焦るように視線を問題用紙の上で走らしていた。
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絵描きは、キャンバスに筆を走らせてあっという間に傑作を描き上げた。
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標準
to rout (the enemy)
作例 · 標準
戦国時代の武将は、敵の大軍を巧みに走らした。
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我々の奇襲攻撃は成功し、敵部隊を完全に走らした。
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彼は一騎当千の武勇で、次々と敵兵を走らした。
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標準
to run (a computer program)
作例 · 標準
この新しいソフトウェアを、まずはテスト環境で走らしてみる。
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データ分析のために、Pythonスクリプトを走らした。
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システムエラーの原因を特定するため、診断プログラムを走らした。
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