空になる
からになる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to become empty
文例 · 用例
一方が空になると又一パイになっているボール箱の方から一つ一つに炭を挾んで空のボール箱へ移し返し始める。
— 夢野久作 『恐ろしい東京』 青空文庫
あの、旅店で廊下を穿かせる赤い端緒の立ったやつで――しっとりとちと沈んだくらい落着いた婦なんだが、実際その、心も空になるほど気の揉めるわけがあって――思い掛けず降出した雪に、足駄でなし、草鞋でなし、中ぶらりに右のつッかけ穿で、ストンと落ちるように、旅館から、上草履で出たと見えます。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
季節、天気というものは、そんなに模様の変らないものと見えて、いつの年も秋の長雨、しけつづき、また大あらしのあった翌朝、からりと、嘘のように青空になると、待ってたように、しずめたり浮いたり、風に、すらすらすらすらと、薄い紅い霧をほぐして通る。
— 泉鏡花 『縷紅新草』 青空文庫
なお、紅茶を飲んだ、祇園石段下で電車を乗りかえる時に買ったチェリーの箱が空になるまで、ぽかんとして坐っていた。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
あの人も私が出れば、私の家が空になるってことを知っているくせして、私に、自分の家の留守をさせるなんて……」「本当だわ。
— 佐左木俊郎 『街底の熔鉱炉』 青空文庫
はいって見れば臭味もそれほどでなく、ちょうど頃合の温かさで、しばらくつかっているとうっとりして頭が空になる。
— 伊藤左千夫 『隣の嫁』 青空文庫
眠さに対しては、彼らは膝関節が、グラグラして、作業が空になるのであった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
凧糸は三升笊に一杯とぐろを巻き渋を引いた強靭の長さで、笊が空になるころには凧はもう実物のムカデのやうに小さく見えたが、それでも眼玉の光りや舌の面白さや鬚の立派さや、そして節足の一本一本までが絵彩た如く物々しく仰がれた。
— 牧野信一 『山峡の凧』 青空文庫
作例 · 標準
あっという間にケーキが全部なくなって、お皿が空になった。
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「え、もうジュース空になっちゃったの?」
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閉店間際、店は客が誰もいなくなり、静かに空になった。
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財布の中身が空になり、週末は節約生活だ。
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