金談
きんだん
名詞
標準
discussion about money
文例 · 用例
」「開業も、縁起のよい日がいいと思って、そんなことをよく知っている人に聞いたんですが、貴女は六白だから、今月は縁談金談はいいんです。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
自分が七赤だか八白だかまるっきり知らなければ文句はないが、自分は二黒だと知っていれば、旅行や、金談はいけない、などとあると、構わない、やっつけはするが、どこか心の隅のほうにそいつが、しつっこくくっついている。
— 葉山嘉樹 『死屍を食う男』 青空文庫
諸事控へ目にすべし、とか、金談縁談凶などゝいふものばかりだつた。
— 牧野信一 『妄想患者』 青空文庫
若し主人がひまであつたら、金談のことは別としても、自分のこの最近のことを共に語り明してもいいと云ふつもりであつたのに!
— 憑き物 『泡鳴五部作』 青空文庫
借金もある様子で、その借金の云延し、新に借用の申込みに行き、又|金談の手紙の代筆もする。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
この間金談を見て貰いに行って以来、今じゃあの婆さんとも大分懇意になっているから。
— 芥川龍之介 『妖婆』 青空文庫
一、人ノ子女ヲ金談上ヨリ養女ノ名目ニ為シ娼妓芸妓ノ所業ヲ為サシムル者ハ其実際上則チ人身売買ニ付従前今後可及厳重ノ所置事。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
――なるほど金談を切りだすに当つて、これ程あと腐れのない好機会といふものは、これを仕事に狙つてゐてもめつたにぶつかるものではない。
— 坂口安吾 『金談にからまる詩的要素の神秘性に就て』 青空文庫