少しく
すこしく
副詞頻度ランク #39024 · 青空 2508 例
標準
a little
文例 · 用例
言換れば、彼の詩には猶事象そのことに対個人的な興味――結局これは詩に於ては散文に於けるよりも一層散文的なものとして留るもの――があつて、それが詩性を少しく散漫にしてゐると思ふのである。
— 中原中也 『菊岡久利著「貧時交」』 青空文庫
少しく飛躍ではありますが、印象の瞬間捕捉なぞといふ考へも、一見甚だ嬉しいことではありますが、而もそれが嬉しいのは、人間を器械の如く推定した上でのことでありまして、その実人間は器械ではありませんからさういふ考へは思ひ付きに終るでありませう。
— 中原中也 『近時詩壇寸感』 青空文庫
真昼の光はあつても少しくであり、それもやがて暮れるとしてのことのやうであり、此処では、紅の花も、やがて萎れて黝ずんだ色になるとしてのことである。
— 中原中也 『宮沢賢治全集』 青空文庫
此の紹介は少しく長くなりすぎた。
— 中原中也 『デボルド―※ルモオル』 青空文庫
今は却々さうでもないやうに見えるとしても、少しく時が経過してみれば、まこと嗤ふべきことに過ぎないであらう。
— 中原中也 『近頃芸術の不振を論ず』 青空文庫
誰しも陰気よりは陽気の方が凡そ好きなのに相違はないのに、「陽気な文学を」といふのが一つの文学上の提案となるためには少しくましな何事かであらねばならぬ。
— 中原中也 『文学に関係のない文学者』 青空文庫
東京に住む俗な友人は、北京の人の諤々たる時事解説を神妙らしく拝聴しながら、少しく閉口していたのも事実であった。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
何やかと少しく話は乱れたが、何かしら道具を以て作されるものが詩であつて、それは、その詩の伝統を習得することによつて習得されるものである。
— 中原中也 『詩と其の伝統』 青空文庫
作例 · 標準
今の説明では少しく言葉が足りなかったかもしれないと、彼は反省した。
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その古い館に足を踏み入れると、少しく肌寒さを感じて襟を立てた。
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彼の態度は昨日までと比べて少しく和らいでいるように見えた。
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