凄み
すごみ
名詞頻度ランク #33269 · 青空 107 例
標準
ghastliness
文例 · 用例
腕の裏側から脇の下へかけては、さかなの背と腹との関係のように、急に白く柔くなって、何代も都会の土に住み一性分の水を呑んで系図を保った人間だけが持つ冴えて緻密な凄みと執拗な鞣性を含んでいる。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
呆れるほど自信のないおど/″\した表情と、若い年齢で女を知りつくしている凄みとをたゝえた睫毛の長い眼で、じっと見据えていた。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
そうして、背中いっぱいに青龍をあばれさせた勢いで、マニラじゅうへ凄みを利かせ、米人を見ると、「こらッ。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
場割りの親方が、他吉を新米だと思ってか、「唐辛子はバナナ敲きの西隣りや」 と、いちばんわるい場所をあてがうと、他吉はいきなり「ベンゲットの他あやん」の凄みを利かせて、良い場所へ振りかえて貰ったが、「ああ、七味や、七味や、辛い七味やぜ、ああ、日本勝った、日本勝った、ロシヤ負けた。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
もうちょっと、そろそろ行って貰えんやろか」 と、頼んでも、「わたいはひとの二倍、三倍稼がんならん身体だっさかい、ゆっくり走ってられまへんねん」 辛抱してくれと、言って振り向いた眼の凄みに物を言わせて、他吉はきかなんだ。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
もっとも、朋輩との客の奪い合いには、浅ましいくらい厚かましく出て、さすがに「ベンゲットの他あやん」の凄みを見せ、その癖酒は生駒に願掛けたといって一滴ものまず、なお朋輩に二十銭、三十銭の小銭を貸すと、必ず利子を取った。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
もういっぺん言うてみイ」 そんな時他吉の眼はいつになくぎろりと光り、マニラ帰りらしい薄汚れた麻の上着も、脱がぬだけに一そう凄みがあった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
旅館の法被を羽織り提灯をもったオイチョカブの北田が、例の凄みを帯びた眼でじっとこちらをにらんでいたのだ。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫
作例 · 標準
嵐の夜の海には、人知を超えたような凄みが漂っていて近づくことさえ恐ろしい。
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その古い肖像画の瞳には、どこか薄気味悪い凄みが宿っていて見つめ返せなかった。
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彼は事件現場の凄みを肌で感じ、プロの鑑識官として背筋が伸びる思いがした。
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標準
intimidation
作例 · 標準
彼の静かな口調には、逆に相手を威圧するような凄みが秘められていた。
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ベテラン俳優が画面越しに放つ凄みに、観客は皆息を呑んで見入っていた。
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凄みのある低い声で「もう一度言ってみろ」と凄まれ、彼は言葉に詰まった。
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