患う
わずらう
動詞-五段-ウ行動詞-他動詞動詞-自動詞
標準
to be ill
文例 · 用例
事実はその正反対で、恐らく日本広しと雖も北九州の青年ほど天性、国家社会を患うる気風を持っている者はあるまいと思われる。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
胃弱を患う人がタカジアスターゼを服し、クミチンキを服し、ペプシンを服し、粥を煮て吸い、フランスパンを買って食らい、押し麦を食らうのを見ることは多いが、咀嚼時間を長くして丁寧に咀嚼することが少ないなどはその一例である。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
「士は朝に仕事を受け、昼に研修し、夕に習復す」『国語(魯語下)』と見えるのも、「博く学んで習ねないことを患う」『劉向説苑』とあるのも、「習坎は重険なり」『易経(坎為水卦・彖伝)』と云うのも、習は皆重ねるという意味である。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
〇 また言う、「人が知らなくとも慍らない」は、これは慍らないことを願って、やっと堪えて慍らない光景では無く、正にこれは、先生のいわゆる「人の自分を知らないことを患えず、その能くできないことを患う」『論語(憲問三十二)』の光景である。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
けれど、私は一人の病み患う子供の様なものである。
— 松永延造 『職工と微笑』 青空文庫
義雄が眼を患うように成ってから、一層節子は母親を助けて働かねば成らないという様子を見せた。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
どうしたら怒らせまいかと思い患う前に先ずその一つ先の笑わせる事を考えます。
— 宮本百合子 『C先生への手紙』 青空文庫
実はその繁多にしてこれに従事するの智力に乏しきこそ患うべけれ。
— 福沢諭吉 『学者安心論』 青空文庫