刃文
はもん
名詞
標準
temper pattern of a sword blade
文例 · 用例
「しかし、刃文と言い、さまで古からぬ切込みのあんばいと言い、何とあってもここは粟田口、しかも国光あたりと踏むが、まず恰好と存ずる。
— 林不忘 『寛永相合傘』 青空文庫
そして、刀身をまっすぐ竪にし、刃文を照らしながら、焼刃の差し表を、※元から一分刻みによく見て、こんどは裏を返して、次に平鎬棟などを、考え考え眺め出した。
— 林不忘 『寛永相合傘』 青空文庫
そうして、刃文や中心の説明までするだろうと思うと、平五は全身がちぢむように感じ、歩きながら幾たびも唸り声をあげた。
— 山本周五郎 『末っ子』 青空文庫
熱のある身體はもんどりを打つて、元のまゝ寢床の上にドツと跳るのが身を空に擲つやうで、心着くと地震かと思つたが、冷い汗は瀧のやうに流れて、やがて枕について綿のやうになつて我に返つた。
— 泉鏡花 『怪談女の輪』 青空文庫
里の言葉を知らぬ身も、戀には女賢うして、袖に袂に蔽ひしが、月日經つまゝ、鶴はさすがに年の功、己が頭の色や添ふ、女の乳の色づきけるに、總毛を振つて仰天し、遍く木の葉を掻搜して、男の裾を見出ししかば、ものをも言はず一嘴、引咬へて撥ね飛ばせば、美少年はもんどり打つて、天上に舞上り、雲雀の姿もなかりしとぞ。
— 泉鏡花 『妙齡』 青空文庫
途端に巌は地を放れて山を覆えるがごとく、二人の姿はもんどり打って空に舞い、滝の音する森の中へ足を空に陥ったので、あッと絶叫したが、理学士は愕然として可恐い夢から覚めたのである。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
頭はもんもんして手の中は熱い。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
彼はもんどり打って大地へ叩き付けられた。
— 槍突き 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
名刀には、職人の技が光る美しい刃文が刻まれている。
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月明かりに照らされた日本刀の刃文が、妖しく輝いた。
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刀鍛冶は、刃文の出来栄えでその刀の価値が決まると言った。
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ウィキペディア
刃文(はもん)は日本刀の見どころのひとつで、刀身に見ることができる模様のことを言う。波紋や刃紋などの表記も見られるが、日本刀の専門家や専門書でこれらの表記が用いられることはなく誤記である。
出典: 刃文 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0