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苦肉

くにく
名詞
1
標準
hurting oneself (to trick an adversary)
文例 · 用例
弁慶の苦肉の折檻であった等とは、他人には、わからないのが当然である。
太宰治 服装に就いて 青空文庫
生活の不充實から來る倦怠を辛うじて逃げる卑劣な手段として、自分でも氣付かずに、何時の間にか我れから案じ出した苦肉の策が、所謂彼れの大望なるものではないか。
有島武郎 幻想 青空文庫
その前から酔っていた士が二階にいて頻りに管を巻いていたが、芝居が進んで茶屋場となり、由良之助が酒や女にうつつを抜かす態たらくを見ると、酔った士はそれを義士の首領の反間苦肉の策とは知りながらも、あまりその堕落振りが熱演されるので、我慢が仕切れなくなり、舞台に向って頻りに罵声を浴びせかけ始めた。
岡本かの子 宝永噴火 青空文庫
――飜つて思ふに、自から忌み憚るやうに、人の手から遠ざけて、渠等を保護する、心あつた古人の苦肉の計であらうも知れない。
泉鏡太郎 間引菜 青空文庫
私は掏賊だ、はじめから敵に対しては、機謀権略、反間苦肉、有ゆる辣手段を弄して差支えないと信じた。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
けれども、そのような失敗にさえ、なんとか理窟をこじつけて、上手につくろい、ちゃんとしたような理論を編み出し、苦肉の芝居なんか得々とやりそうだ。
太宰治 女生徒 青空文庫
影像を持って来て此の者に取らせよ』法師五六人『はい』(門内へ入る)阿闍梨『今更言うても由ないことだが、首二つの引換え料とは、ありゃ此の方の切ない苦肉の親切から、出来ぬ難題を持ちかけ、今暫らく影像を、此の方に預って置くつもりじゃった』源右衛門『はて、親切とおっしゃりますと』阿闍梨『蓮如どのは永の流浪。
岡本かの子 取返し物語 青空文庫
そのゆえ無理難題を言いかけ、此方で影像擁護の為め、今暫らくそちらへの取戻しは、諦めさせ置こうとの、此の方の苦肉の親切。
岡本かの子 取返し物語 青空文庫
作例 · 標準
敵を欺くための苦肉の計は、成功したが彼自身も深く傷ついた。
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彼は、この状況を打開するための苦肉の策を練っていた。
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「まさか、それが苦肉の策だったとは…」と彼は驚きを隠せない様子だった。
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