煌びやか
きらびやか
形容動詞頻度ランク #31993 · 青空 2 例
標準
gorgeous
文例 · 用例
回廊の終わりには、常ならぬ光輝の姿、人ならぬ背丈の女性の姿が、頭からつま先まで煌びやかな鎖帷子を纏っていた。
— A. キングスフォード A. Kingsford 『夢日記』 青空文庫
それはしづかで、きらびやかで、なみなみと湛へ、 去りゆく女が最後にくれる笑ひのやうに、 厳かで、ゆたかで、それでゐて佗しく 異様で、温かで、きらめいて胸に残る…… あゝ、胸に残る……風が立ち、浪が騒ぎ、 無限のまへに腕を振る。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
夜、み空はたかく、吹く風はこまやかに ――祈るよりほか、わたくしに、すべはなかつた……寒い夜の自我像きらびやかでもないけれどこの一本の手綱をはなさずこの陰暗の地域を過ぎる!
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
莟みの集団の下から、房になった黄色い四弁花が、いま電燈の蒼い光にきらびやかに匂っている、茎は一皮下には、青い血が通っているのではないかと思われるほど透き通って、有らゆる春の緑の中で、最も練り抜かれた緑である、見つめていると、早春の名残といったような淡い哀愁に加えて、物の末期の惨酷を思わせる姿である。
— 小島烏水 『菜の花』 青空文庫
見ると、もうじつに、金剛石や草の露やあらゆる立派さをあつめたやうな、きらびやかな銀河の河床の上を水は声もなくかたちもなく流れ、その流れのまん中に、ぼうっと青白く後光の射した一つの島が見えるのでした。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
ごとごとごとごと汽車はきらびやかな燐光の川の岸を進みました。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
しかし、派手の特色たるきらびやかな衒いは「いき」のもつ「諦め」と相容れない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
さうして、かういふきらびやかさに目を瞠らせて、一人のものが立つてゐた。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『旗手クリストフ・リルケ抄』 青空文庫