墨書
ぼくしょ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
writing in India ink
文例 · 用例
鏡板の松は墨絵で、シテ座後方の鴨居に「安和堂」と達筆に墨書した木額が上げて在った。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
売薬の名を大きく墨書した白|洋傘をさして、学童の鞄を下げた朝鮮服の男が、安重根と反対側に立って大声に言いはじめる。
— ――十四の場面―― 『安重根』 青空文庫
二十八頁以下の欄外には往々「伊沢信重書」、「渋江全善書」、「森立夫書」等補写者の名が墨書してある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
墨書は榛軒、朱書は柏軒である。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
鑑札は白木の札に墨書して、烙印を押したものである。
— 森鴎外 『壽阿彌の手紙』 青空文庫
その横の壁のうんと高いところに銀三四九〇とアラビア数字で白墨書きがあり、気がついて見ると、その電話のまわりには、謂わばところきらわず、がさつな事務所にでもありそうに番号変更の紙を貼りつけたり、番号をかきちらしたりしてある。
— 宮本百合子 『雑沓』 青空文庫
が、其も墨書きや彩み画の絵巻若しくは、屏風の構図であつた。
— 万葉集以後の歌風の見わたし 『短歌本質成立の時代』 青空文庫
此句だつて、唯の墨書きではない。
— 折口信夫 『河童の話』 青空文庫
作例 · 標準
木箱の蓋には、名工の手による墨書で作者の名前が記されていた。
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発見された古い書状は、流麗な墨書で当時の情勢を鮮明に伝えている。
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障子紙に力強い墨書で「寿」の一文字を書き入れた。
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