疑辞
ぎじ
名詞
標準
questionable word
文例 · 用例
わからんかね」「でも、ちょっとポチが見えなくなると、ポチはどこへ行ったろう、どこへ行ったろう、と大騒ぎじゃないの」「いなくなると、いっそう薄気味が悪いからさ、僕に隠れて、ひそかに同志を糾合しているのかもわからない。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
喜野、ソレお急ぎじゃ、廊下走って、電話へ掛れや。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
「お父さんとお銀ちゃんの稼ぎじゃ、やっと米代だけだよ。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
これは俺の御幣担ぎじゃない。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
達者というも得難いに、人間の癖にして、上手などとは行過ぎじゃぞよ。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
まるで、この警官でさアね」 と、新聞を指して、「――捨てられて、孕まされて、ポテ腹つき出して、堪忍どっせと帰って来たって、あたしゃ、承知しませんよ」「しかし、そりゃ一寸気を廻し過ぎじゃないかな」「いや。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
人は到底絶対的に善なるものとなること能はず、然れども或限りある「時」の間に於て、極めて高大なりと信ずる事は出来ざるにあらず、其限りある時間の長短は一問題なり、われは思ふ、其極めて短かきは石火の消えぬ間にして、長きも流星の尾に過ぎじ。
— 北村透谷 『心機妙変を論ず』 青空文庫
」「お手紙はお急ぎじゃないのですか」「そうですね。
— 鈴木三重吉 『千鳥』 青空文庫