干潟
ひがた
名詞頻度ランク #21323 · 青空 140 例
標準
tidal flat
文例 · 用例
夜になると下流の発電所への水の供給が増すせいであろう、池の水位が目に立つほど減って、浅瀬が露出した干潟になる。
— 寺田寅彦 『沓掛より』 青空文庫
盆踊りを見ての帰りに池面のやみをすかして見るとこの干潟の上に寂寞とうずくまっていることもあり、何かしら落ち着かぬように首を動かしていることもあった。
— 寺田寅彦 『沓掛より』 青空文庫
干潟を鳴きつれて飛ぶ千鳥の声のみ聞こえてかなたこなた、ものさびしく、その姿見えずとみれば、夕闇に白きものはそれなり。
— 国木田独歩 『たき火』 青空文庫
池の周囲はおどろおどろと蘆の葉が大童で、真中所、河童の皿にぴちゃぴちゃと水を溜めて、其処を、干潟に取り残された小魚の泳ぐのが不断であるから、村の小児が袖を結って水悪戯に掻き廻す。
— 泉鏡花 『海の使者』 青空文庫
きょうはいい塩梅に船もそう混まないで、引潮の岸の河底が干潟になり、それに映って日暮れ近い穏かな初冬の陽が静かに褪めかけている。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
其の顔は、誠に、干潟の泥の中に満腹して眠る海鰻の如く、至上の幸福に輝いている。
— 幸福 『南島譚』 青空文庫
そして元弘元年七月には、紀伊に大地震があって、千里浜の干潟が隆起して陸地となり、その七日には駿河に大地震があって、富士山の絶頂が数百丈崩れた。
— 田中貢太郎 『日本天変地異記』 青空文庫
大分日焼けのした顔色で、帽子を被らず、手拭を畳んで頭に載せ、半開きの白扇を額に翳した……一方雑樹交りに干潟のような広々とした畑がある。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
作例 · 標準
遠浅の干潟には、カニや貝などの小さな生き物がたくさん生息している。
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潮が引いた干潟で、子供たちが楽しそうに貝を拾っている。
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干潟は、渡り鳥にとって重要な餌場であり、国際的にも保護されている。
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ウィキペディア
干潟 とは、海岸部に発達する砂や泥により形成された低湿地が、ある程度以上の面積で維持されている、朔望平均満潮面と朔望平均干潮面との潮間帯。潮汐による海水面の上下変動があるので、時間によって陸地と海面下になることを繰り返す地形である。砂浜と比べ、波浪の影響が少なく、勾配が緩やかで、土砂粒径が小さく、生物相が多様な平坦地形である。
出典: 干潟 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0