無勢
ぶぜい異読 むぜい・ぶせい
名詞
標準
numerical inferiority
文例 · 用例
かくて此処では、「多勢に無勢」なる法則だけが支配し、芸術は何時も窘められるが、而も生活側が芸術を窘めようとすることこそ人類が芸術的要求を有する所以のものであり、芸術的要求の生活側に於ける変態的現象であると云へる。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
何故ならば、無勢であるために多勢にとつて覗き見ること難きものを窘めることはまた、芸術側が面白い故に面白いものだけを関心するのに相似し平行してゐる。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
「上品無寒門、下品無勢族」というときには、上品、下品は、人事関係、特に社会的階級性に関係したものとして見られている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
まして多勢に無勢であるから、中間はとても反抗する力はなかった。
— 鬼娘 『半七捕物帳』 青空文庫
僕は一生懸命にそうはさせまいとしましたけれども、多勢に無勢で迚も叶いません。
— 有島武郎 『一房の葡萄』 青空文庫
小学校などに行っていて、同輩と口争いでもすると直ぐ二言目には小沼の竜女の血筋云々が相手の子供の口から出るのですから――」 多勢に無勢である。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
「火事は雷が落ちたことが原因となっていますのですが――なに、多勢に無勢の口ですから、どうにでもなることでして――中で皮肉な村人は、父親の口癖をとり天は自ら助くるものを助けたのだなぞと冷笑していました」 弟は、こゝへ来て大きく口を開いて笑いました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
夜叉王 なにを云ふにも多勢に無勢、御所方とても鬼神ではあるまいに、勝負は大方知れてある。
— 岡本綺堂 『修禪寺物語』 青空文庫
作例 · 標準
多勢に無勢とはまさにこのことで、たった3人で10人の不良に囲まれてはどうしようもない。
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圧倒的な無勢の状況から逆転勝利を収めたそのチームは、一躍大会の台風の目となった。
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敵の援軍が到着したことでこちらは完全に無勢となり、やむなく撤退の指示を出した。
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