槍持ち
やりもち
名詞
標準
spear carrier (for the master of a samurai family)
文例 · 用例
「さすがは権現様お血筋、なんとはのう御気高くましまして、早乙女主水之介、知らず知らずに頭の下がる思いにござります」 言わぬばかりに膝こごめながら、御前の近くに伺候しようとしたとき、「ホウイ、ホイ」 と、槍持ち奴共の声も景気よく吉田の宿の方から街道目ざして練って来たのは、どこかの藩の大名行列でした。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
武右衛門と共に走出た孫右衛門は、槍持ちの三助に斬かかったから、三助驚いて槍を縦横に振廻す。
— 直木三十五 『鍵屋の辻』 青空文庫
……ゆんべ吹いた風は大津へ聞えて、大津はおんま(御馬か)つちのこは槍持ち、能う槍持つて。
— 折口信夫 『三郷巷談』 青空文庫
槍持ちの供をつれ、馬に乗った侍などが通ると、あれはどのくらいの身分で、直参か陪臣か、旅へ出るのか、ただの外出か。
— 山本周五郎 『山彦乙女』 青空文庫
今年は大分|流行ったなというのであるが、是なども種痘が普及してしまうと、もうこの句によらなければ思い浮べられぬ光景であり、またその祭の行列の一番後には、殿様から附けられた多くの槍持ち、今なら儀仗兵に当るものが行くというので、それを見物に出て来たあばたの少年少女の姿が、一層活躍するのである。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫
作例 · 標準
大名行列の先頭には、威厳ある槍持ちがいた。
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槍持ちの役目は、主君の護衛と威厳を示すことだ。
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彼の祖先は代々、その家の槍持ちを務めていた。
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