涔々
しんしん
副詞-と形容詞-たる
標準
falling heavily (of rain, snow, etc.)
文例 · 用例
戸の外を、桜|樹立がぐるりと囲む……桜が……しんしんと咲き静まった桜樹立が真夜中に……棟を圧して桜樹立が……桜樹立がしんしんと……私は、ぞっとして夜具をかぶった。
— 岡本かの子 『病房にたわむ花』 青空文庫
その底がどれほど深いかその奥に何があるかいくら眼をこすってのぞいてもなんにも見えずたゞ眼がしんしんと痛むのでした。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
けれども虫がしんしん鳴き時々鳥が百|疋も一かたまりになってざあと通るばかり、一向人も来ないようでしたからだんだん私たちは恐くなくなってはんのきの下の萱をがさがさわけて初茸をさがしはじめました。
— 宮沢賢治 『二人の役人』 青空文庫
山深き暁のながめ、しんしんとして物一つ動かぬ静かさは膚にしみわたりて単衣に寒さを覚えたり。
— 伊藤左千夫 『滝見の旅』 青空文庫
ともよは、湊になにかいろいろ訊いてみたい気持ちがあったのだが、いまこうして傍に並んでみると、そんな必要もなく、ただ、霧のような匂いにつつまれて、しんしんとするだけである。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
それはあたりの靜かな空氣の中にしんしんと沁み渡つた。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
そして夜が更けて行つたならば、あのさわやかな鐘の音が眞夜中を報じてしんしんと鳴り響くのであらう。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
わがみぬち火はなほ然へて、 しんしんと堂は埋るゝ。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
作例 · 標準
真夏の夕立が涔々と降り注ぎ、アスファルトの熱を冷やした。
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夜半から雨が涔々と降り始め、朝には庭が水浸しになった。
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冬の日本海側では、雪が涔々と降り積もり、一面の銀世界となった。
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