針目
はりめ
名詞
標準
seam
文例 · 用例
面長く髪の白きが、草色の針目衣に、朽葉色の裁着穿いて、草鞋を爪反りや、巌端にちょこなんと平胡坐かいてぞいたりける。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
」「阿母さんは、阿父さんのことを口先ばかりの強がりで、心は針目度のやうだと云つてゐたよ。
— 牧野信一 『父を売る子』 青空文庫
痩つぽちに限つて、口先きばかり大きなことを云ひ、心は針目度のやうだと云ふがね。
— 牧野信一 『鏡地獄』 青空文庫
一月十日金属Qを創造する見込みのつきたる日しるす理学博士 針目左馬太 次の語り手 右にかかげた日記ふうの感想文は、その署名によって明らかなとおり、針目博士がしたためたものである。
— 海野十三 『金属人間』 青空文庫
みなさんは、針目左馬太博士のことについて、今はもうよくご存じであろうから、べつに説明をくわえる必要はない。
— 海野十三 『金属人間』 青空文庫
その間に針目博士――いや、まだ博士にはなっていない針目左馬太学士は、大学の研究室を去って、みずから針目研究室を自分の家につくり、ひたむきな研究に没頭した。
— 海野十三 『金属人間』 青空文庫
さいわいにも、針目博士の家は、曾祖父の代からずっと医学者がつづいており、曾祖父の針目|逸斎、祖父の針目|寛斎、父の針目|豹馬と、みんな医学者であり、そして邸内に、古めかしい煉瓦建ではあるが、ひじょうにりっぱな研究室や標本室、図書室、実験室、手術室などがひとかたまりになった別棟の建物があったのである。
— 海野十三 『金属人間』 青空文庫
こういう研究の領域は、わが国はもちろん、世界においても今までに手がつけられたことがなく、じつに研学の青年針目左馬太によってはじめて、メスを入れられたところのものであった。
— 海野十三 『金属人間』 青空文庫
作例 · 標準
新しい洋服の針目がとても丁寧で、職人技を感じた。
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縫い目がほつれないように、針目を細かくしっかりと縫った。
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この古いぬいぐるみは、あちこちの針目が破れてしまっている。
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