恋路
こいじ
名詞
標準
romance
文例 · 用例
ところが書画骨董に心を寄せたり手を出したりする者の大多数はこの連中で、仕方がないからこの連中の内で聡明でもあり善良でもある輩は、高級骨董の素晴らしい物に手を掛けたくない事はないが、それは雲に梯の及ばぬ恋路みたようなものだから、やはり自分らの身分相応の中流どころの骨董で楽しむことになる。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
天に年わかき男星女星ありて、相隔つる遠けれど恋路は千万里も一里とて、このふたりいつしか深き愛の夢に入り、夜々の楽しき時を地に下りて享け、あるいは高峰の岩|角に、あるいは大海原の波の上に、あるいは細渓川の流れの潯に、つきぬ睦語かたり明かし、東雲の空に驚きては天に帰りぬ。
— 国木田独歩 『星』 青空文庫
……鬼、畜生、夜叉、悪鬼、毒蛇と言わるる私が身に、袖とて、褄とて、恋路を塞いで、遮る雲の一重もない!
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
ところが書画骨董に心を寄せたり手を出したりする者の大多数は此の連中で、仕方が無いから此の連中の内で聡明でも有り善良でも有る輩は、高級骨董の素晴らしい物に手を掛けたく無い事は無いが、それは雲に梯の及ばぬ恋路みたやうなものだから、矢張り自分等の身分相応の中流どころの骨董で楽しむことになる。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
恋路と言っぱ闇夜なり。
— 泉鏡花 『天守物語』 青空文庫
保険か何ぞの勧誘員が、紹介人と一所に来たらしい風采なのを、さも恋路ででもあるように、老人感に堪えた顔色で、「ああああ、うまうまと入ったわ――女の学校じゃと云うに。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
他の遊芸は知らずと謂う、三味線はその好きの道にて、時ありては爪弾の、忍ぶ恋路の音を立つれど、夫は学校の教授たる、職務上の遠慮ありとて、公に弾くことを禁じたれば、留守の間を見計らい、細棹の塵を払いて、慎ましげに音〆をなすのみ。
— 泉鏡花 『化銀杏』 青空文庫
ああ、君よ、ゆめみる人の夕ながめ――汀白みて、木原みち、薄ら花踏む里乙女、六部、商人文づかひ――それも恋路の浮あゆみ、誰へか――目守れば雲照らふ落日の紅に水の絵の彩も乱れて眼も病まむ、ややに古代のうれひして影ちり昏みはや暮れぬ。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
作例 · 標準
親の反対や周囲の反対など、二人の恋路には多くの困難が待ち受けていた。
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友人の恋路を邪魔するような野暮な真似は、絶対にすべきではない。
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ようやく結ばれた二人の晴れやかな恋路を祝して、仲間たちがパーティーを開いた。
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