多感
たかん
形容動詞名詞頻度ランク #38256 · 青空 181 例
標準
sensitive
文例 · 用例
多感の彼の眼には、日本の土地がどのやうに寫つたか。
— 太宰治 『「惜別」の意圖』 青空文庫
魯迅の晩年の文學論には、作者は興味を持てませんので、後年の魯迅の事には一さい觸れず、ただ純情多感の若い一清國留學生としての「周さん」を描くつもりであります。
— 太宰治 『「惜別」の意圖』 青空文庫
どんな空想的な夢物語でも多感な抒情詩でも、それが真の記録であるゆえに有益であり同時に美しいというのである。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
男は、多感なだけに多情だった。
— 岡本かの子 『窓』 青空文庫
しかし、再び年少の頃の私は、そのやうな故事来歴は与り知らず、ただ口繩坂の中腹に夕陽丘女学校があることに、年少多感の胸をひそかに燃やしてゐたのである。
— 織田作之助 『木の都』 青空文庫
七百頁の「葛原勾当日記」のわずかに四十分の一、青春二十六歳、多感の一年間だけを、抜き書きした形であるが、内容に於て、四十余年間の日記の全生命を伝え得たつもりである。
— 太宰治 『盲人独笑』 青空文庫
多情多感で天才型のこの学者は魅惑を覚えるものを何でも溺愛する性質であつた。
— 岡本かの子 『小町の芍薬』 青空文庫
彼は多感な少年者が感ずる如き、故もしらぬ愁に打たれ、それからいろいろの空想が起つて、死といふものが何ともいはれず美しいものに思はれ出した。
— 木下杢太郎 『少年の死』 青空文庫