感傷的
かんしょうてき
形容動詞
標準
sentimental
文例 · 用例
そこにはむやみと生硬の漢語や、俗悪で不自然な言葉のアクセントや、中学生じみた幼稚な興奮や、およそさうした類の低能な感傷的表情を、むやみと鼓張した態度で一本調子に並べたてられて居た。
— 愛の詩集の終りに 『愛の詩集』 青空文庫
老いが既に来り、死の近づいて来たことを知った彼は、すべての自然を感傷的に眺めることから、万象に対して愛以上の深いものを注いだ。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
すべてこれらの話をきいてる中に、私は涙ぐましく感傷的になつてきた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
少し感傷的な、あまい事なども書かれてありますから。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
――その声にともかくも好感を懐いた人達の或者は、感傷的な道徳家となり、他の或者は批評主義派になつてしまつた。
— 中原中也 『生と歌』 青空文庫
クリスマスは旅人を感傷的にする夕だと誰かが云った通りである。
— 寺田寅彦 『二つの正月』 青空文庫
そしてその時なぜだか感傷的な気分を誘われた。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫
かくの如きは、古くから日本の文学を裏付けてゐる無常観で、あまりに常套な、又あまりに感傷的な句ではあるが、しかも時の姿、流れの姿は、人の身の上ばかりでなく、川それ自身の栄華をすら、鼠色に暮れゆく川上の、遠山に沈む斜陽のうす黄色の中に、うすら寒い谷の影を、描き出されるやうになつた。
— 小島烏水 『天竜川』 青空文庫
作例 · 標準
古い写真を見ていると、どうしても感傷的な気持ちになってしまう。
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彼は普段クールなのに、たまに感傷的な詩を書くことがある。
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失恋ソングを聴くと、妙に感傷的な気分に浸ってしまう日もある。
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その映画のラストシーンは、観客の感傷的な心を揺さぶる演出だった。
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