非人
ひにん
名詞
標準
group comprising the lowest rank of Japan's Edo-period caste system (incl. ex-convicts and vagrants)
文例 · 用例
そのがつしりした鉄のやうな腕は、すべての不健全なもの、非人倫的なもの、神秘的なもの、病感的なもの(もちろんその中には私の詩にみるやうな哲学も含んで居る)及び人生の幸福に有害なる一切の感情を弾きとばすことに熱して居る。
— 愛の詩集の終りに 『愛の詩集』 青空文庫
もとより郷里の事情も知らぬではないがあまりに薄情だと思って一時はひどく憤慨し人非人のように罵ってもみた。
— 寺田寅彦 『障子の落書』 青空文庫
私のいわゆる漫画の対象材料となるものはほとんどすべて人間あるいは人間化されたる非人間である。
— 寺田寅彦 『漫画と科学』 青空文庫
今日の文壇では、詩人や歌人が全く圈外に放逐され、一種の文壇的非人間として輕視されてゐる有樣だが、當時は尚「詩」の勢力が甚だ強く、牧水氏や白秋氏の名聲は、文壇全體の上に廣く輝やいて居たのである。
— 萩原朔太郎 『追憶』 青空文庫
T「非人に迄、身を落し さだめて辛いであろう」 とハラハラと落涙して、T「其の方の至孝 天に通ぜぬ 道理が無い」 と乞食の手を掴んで、T「仇討本懐の日を 祈り申すぞ」 と老臣に金子を包ませて、 それを乞食に与え、T「些少乍ら 余の志じゃ」 乞食はまるで、鳩が豆鉄砲を喰った形。
— 山中貞雄 『武蔵旅日記』 青空文庫
こういう職務に立つときの彼女の姿態に針一|突きの間違いもなく手間の極致を尽して彫り出した象牙細工のような非人情的な完成が見られた。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
が、あれだけ農民、農村を知りながら、かくまで農民が非人間的な生活に突き落され、さまざまな悲劇喜劇が展開する、そのよってくる真の根拠がどこにあるかを突きつめて究明し、摘発することが出来ないのは、反都市文学のらち内から少しも出なかった農民文学会の系統を引いた作家的立場に原因していると思う。
— 黒島傳治 『農民文学の問題』 青空文庫
いつもの癖で、不愉快な場面を非人情に見る、――そうすると反対におもしろく見えて来る――その気持がものになりかけて来た。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代の身分制度において、非人は社会の最下層に置かれていた。
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歴史の授業で、穢多や非人といった差別的な身分制度について学んだ。
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古い史料には、非人たちの生活実態が断片的に記されている。
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標準
non-human
作例 · 標準
人間の皮を被った非人とは、まさに彼の非道な振る舞いを指す言葉だ。
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そのあまりに冷酷な決断に、周囲からは「非人だ」と罵声が飛んだ。
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怪物のような姿をした非人が、森の奥深くへ消えていった。
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