身分制
みぶんせい
名詞
標準
class system
文例 · 用例
江戸趣味といわれる、着物や羽織の裏に莫大な金をかける粋ごのみ、一見木綿のようでひどく質のいい絹織である結城紬、こういうこのみは、政治上の身分制に属しながら、経済の実力では自分を主張した町人階級の反抗の形としてあらわれたのであった。
— ――誰がために―― 『衣服と婦人の生活』 青空文庫
しかし、これらの藩学校は、藩という制度の枠にはまっていた本質上、当時の身分制度である士農工商のけじめを脱したものではなかった。
— ――旧き大学の功罪―― 『新しいアカデミアを』 青空文庫
明治維新の誰でも知っているこういう特質は、「四民平等」となって、ふるい士農工商の身分制を一応とりさったようでも、数百年にわたった「身分」の痕跡は、人民生活のなかに強くのこりつづけた。
— ――旧き大学の功罪―― 『新しいアカデミアを』 青空文庫
徳川の中葉から日本では町人階級が勃興して、身分制度においては一番低いものとされている商人が巨大な富を蓄積しはじめた。
— 宮本百合子 『私たちの建設』 青空文庫
日本文学史の中で、近松の作品が持っている最も本質的な価値は、この封建の社会の中にあって封建のしきたり、道徳観、身分制などというものと、むき出しの人間性、ヒューマニティーというものがどのように葛藤し、※き、悲劇的な終結を持たなければならなかったかということを、曲節をつくし、雄弁に物語っている点にある。
— 宮本百合子 『私たちの建設』 青空文庫
国内の社会事情の矛盾から、文学上には、一種の無常観、俳句において代表されている「さび」の感覚などのうちに退嬰し、徳川末期に到っては身分制に属しながら実力はそれを凌駕している町人階級の文学としてそこでだけは武士の力がものをいわぬ遊里、花柳界遊蕩の文学が発生したのであった。
— 宮本百合子 『私たちの建設』 青空文庫
彼は明治になっても華族、士族、平民という身分制が残っていることを不満として、常に自分の著者に東京平民福沢諭吉と署名したくらい気概ある学者であった。
— 宮本百合子 『私たちの建設』 青空文庫
当時社会のきびしい階級、身分制度によって動かすことの出来なかった堰で、互の人間的発露を阻まれた男女、親子、親友などのいきさつが浄瑠璃者の深情綿々とした抒情性で訴えられている。
— ――文学にそって―― 『女性の歴史』 青空文庫
作例 · 標準
かつてのインドには、カースト制度という厳格な身分制が敷かれていた。
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歴史の授業で、封建社会における身分制の仕組みについて教わった。
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平等な社会を目指して、古い身分制の打破を訴える運動が起こった。
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