両洋
りょうよう
名詞
標準
Orient and Occident
文例 · 用例
ただ何となく軒端に菖蒲を葺いた郷国の古俗を想い浮べて、何かしら東西両洋をつなぐ縁の糸のようなものを想像したのであったが、後にまたウィーンの歳の暮に寺の広場で門松によく似た樅の枝を売る歳の市の光景を見て、同じような空想を逞しゅうしたこともあった。
— 寺田寅彦 『五月の唯物観』 青空文庫
鬼について 鬼というものは東西両洋、その他世界中に大ていあるようだ、多少ずつの変化はあろうけれど。
— 岸田劉生 『ばけものばなし』 青空文庫
かの十七年における清仏の戦争は、伯これを視て東西両洋の優劣を示せる最近の例証となし、とうてい尋常の手段にては外国と同等の交際をなすあたわずとや思いけん、まず日本国民を挙げて泰西風に化成するにあらざれば樽俎の間に条約を改正すべからずとまでに決心したるがごとし。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
東西両洋は、立ち騒ぐ海に投げ入れられた二|竜のごとく、人生の宝玉を得ようとすれどそのかいもない。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
大家は、東西両洋ともに、見る人を腹心の友とする手段として、暗示の価値を決して忘れなかった。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
それぞれこの両洋の子供たちは、各自の国の知性をたどってそのレールの上を成長していくだけの相違であった。
— 横光利一 『厨房日記』 青空文庫
随ってこの日の会合の議題となるべき、「東西両洋のヒューマニズムの相違について」 というテーマも、一同の胸中から散り落ちた無力なものに思われた。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
谷崎潤一郎氏も谷崎氏自身の中に東西両洋の相剋を感じてゐる。
— 芥川龍之介 『文芸的な、余りに文芸的な』 青空文庫
作例 · 標準
パナマ運河は、太平洋と大西洋という巨大な両洋を繋ぐ、世界の海上交通の要衝である。
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我が国は両洋に挟まれた地理的条件を活かし、古くから中継貿易で栄えてきた。
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両洋の海流がぶつかり合うこの海域は、世界でも有数の豊かな漁場として知られている。
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