羞明
しゅうめい
名詞
標準
photophobia
文例 · 用例
青年の方でも、俄かに鼻さきへ突きつけられた美しい娘の顔に気がついて、どぎまぎしながら羞明そうに横を向いた。
— 渡辺温 『或る母の話』 青空文庫
だが、雪子は羞明いのを犯して、兄の縫ふ傍に立つてゐる弟の裸身に眼をやると同時に、全面的に雪子に向つて撞き入らうとする魅惑を防禦して、かの女の筋肉の全細胞は一たん必死に収斂した。
— 岡本かの子 『過去世』 青空文庫
惜しい事には己はすぐ羞明しがって背を向ける。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
女の顔が照り赫いているようなので、僕は一種の羞明さを感じた。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
積った雪は烈しい光を含んで、ぎらぎら輝きましたから、目も羞明しく痛い位、はっきり開いて見ることも出来ませんのでした。
— 島崎藤村 『旧主人』 青空文庫
純一はいつも随分夜をふかして本なぞを読むことがあっても、朝起きて爽快を覚えないことはないのであるが、今朝、日の当っている障子の前にすわって見れば、鈍い頭痛がしていて、目に羞明を感じる。
— 森鴎外 『青年』 青空文庫
はっと我にかえると羞明しい輝きの中にたっている自分を見出した。
— 長谷川時雨 『一世お鯉』 青空文庫
識る顔の右から左から見る中を、余は少しは得意に、多くは羞明しそうに、眼を開けたりつぶったりして馳せて行く。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
作例 · 標準
強い光を見ると、羞明の症状で目が痛くなる。
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彼は、眼病の後遺症で羞明に悩まされている。
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「まぶしい!」と叫んだ彼女は、羞明のために顔を覆った。
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ウィキペディア
羞明 は、強い光を受けた際に、不快感や眼の痛みなどを生じることをいう。英語では恐怖症を示す "phobia" が付いているが、原因の多くは網膜や視神経に対する過度な刺激による眼科的な要因である。
出典: 羞明 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0