遺賢
いけん
名詞
標準
able men left out of office
文例 · 用例
長女は、かれのぶっとふくれた不機嫌の顔を見かねて、ひとりでは大人になった気でいても、誰も大人と見ぬぞかなしき、という和歌を一首つくって末弟に与えかれの在野遺賢の無聊をなぐさめてやった。
— 太宰治 『ろまん燈籠』 青空文庫
長女は、かれのぶっとふくれた不気嫌の顔を見かねて、ひとりでは大人になった気でいても、誰も大人と見ぬぞかなしき、という和歌を一首つくって末弟に与え、かれの在野遺賢の無聊をなぐさめてやった。
— 太宰治 『愛と美について』 青空文庫
確立すべき土壌は前の時代を措いてはあり得ない、野の遺賢は貢士として集められ、集議院をつくっているのだ。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
野に遺賢を求めたのは昔の名君ですが、今の世には賢人顔をしている気六ずかしい遺賢などは探し出してもなんの役にも立ちません。
— 暴君の死 『奇談クラブ〔戦後版〕』 青空文庫
野に遺賢なしという形であった。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫
とはいえ、かりそめにも、小野次郎右衛門を、その次席に登用したことは、けだし野に遺賢なからしむる意味で、北条安房守そのほかの幕臣にしてみれば、かなりな勇断と破格を示したものであった。
— 小野忠明 『剣の四君子』 青空文庫
その他、造船廠、鍛冶房、銭糧局、織布舎、築造大隊、酪乳加工所、展望台組、倉庫方、邏警部など、あらゆる適所に適材をおき、水際|巍然、少くもここの寨では、遺賢をムダに遊ばせておかない智恵が自然な地と水の如く繞りよく思い巡らされていた。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
山野に巣食う栗鼠や貉の分際で」「いや、野には遺賢だらけだ。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4