口裏
くちうら
名詞
標準
determining a speaker's true or hidden meaning
文例 · 用例
そんな人たちに会っていさくさ口をきくよりも、古藤と話しさえすればその口裏から東京の人たちの心持ちも大体はわかる。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
」 葉子は口裏をひくようにこう尋ねてみた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
「……実は、綾のことですが、今度お国のお侍で大隈という人から是非|慾しいというので、遣わすことに承諾しましたのですが、まるで娘を掠奪われるような工合で、私も実に驚きました」と、愚痴交じりにいっておられた所を見ると、未亡人も承諾はしたものの、先方の行方が乱暴なので迷惑に感じたような口裏であった。
— 大隈綾子刀自の思い出 『幕末維新懐古談』 青空文庫
相変らず江戸はちと泰平すぎて、傷供養らしい傷供養もしみじみと出来そうもないゆえ、事のついでに今宵にもまたどこぞ長旅へ泳ぎ出そうかと存じておったが、どうやら話しの口裏を察するに、万更でもなさそうじゃな」「万更どころじゃねえんですよ。
— 江戸に帰った退屈男 『旗本退屈男 第九話』 青空文庫
「この人の家は、それは大したもんです」 お島は母親を威圧するように、今日も皆が揃っている前で言ったが、小野田はそれを裏切らないように、口裏を合せることを忘れなかった。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
父の口裏を呑みこんだ姉はおきえさんをお迎えしたら、と勧める。
— 矢田津世子 『父』 青空文庫
お邸にグリゴーリイといつて、床を掃きながら大抵いつでも獨言をいつてる下男がゐるの、それの口裏から推量したんだけれど、どうやら近いうちに御婚禮がありさうだわ――何しろ旦那さまは常々、是が非でもソフィーさまを將官か、侍從武官か、それとも大佐くらゐのところへお輿入がさせたい御意向だつたのだからさ……。
— ZAPISKI SUMASHEDSHAWO 『狂人日記』 青空文庫
また実際その頃はもうあの大地震があってから、かれこれ一年あまり経った時分で、校長がこの問題を切り出した以前にも、内々同じような相談を持ちかけて私の口裏を引いて見るものが一度ならずあったのでございます。
— 芥川龍之介 『疑惑』 青空文庫
作例 · 標準
彼の話は、本当のことを言っているのか、口裏を見抜くのが難しい。
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警察は、証言の食い違いから、犯人が口裏を合わせているのではないかと疑った。
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相手の表情から、彼が本当のことを隠しているのか、口裏を探ろうとした。
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標準
divining good or bad luck from listening to someone
作例 · 標準
彼は、人の話し方からその人の運勢を口裏で占うことができると言われている。
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昔の占師は、客の言葉の端々から吉凶を口裏で判断した。
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その地域の古くからの言い伝えでは、特定の言葉を聞くと幸運を口裏で知ることができるという。
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