全史
ぜんし
名詞
標準
complete history
文例 · 用例
高谷塾というは『日本全史』というかなり浩澣な大著述をしたその頃の一と癖ある漢学者高谷龍洲の家塾であって、かなり多数の書生を集めて東京の重なる私塾の一つに数えられていた。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
日本文学の歴史は、社会全史の一部として新たな一時期に当面しているのである。
— 宮本百合子 『今日の文学の展望』 青空文庫
日本の文学者の一部が、文芸懇話会の成立をめぐって明治文学以来の進歩的伝統をすてた政治的性格をもちはじめたことは、少くとも将来書かるべき日本文学全史の上に、一時期を画した事実なのである。
— 宮本百合子 『近頃の話題』 青空文庫
二人の思想家の全史觀の對立は辯證法の構造に於ける對立に於て明瞭に窺はれることが出來る。
— 三木清 『唯物史観と現代の意識』 青空文庫
さればもし此の如き研究の方法を移して欧洲美術史の上に施すものありとせんか、敢てその全史に渉らざるもよし限られし一時代につきてもよく堅実なる研究の基礎となるべきや疑ひなし。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
私は昨今仕事の参考に必要になっていた『日本文学全史』(東京堂)久松潜一の『日本文学評論史』(上下)等を買いました。
— 一九三七年(昭和十二年) 『獄中への手紙』 青空文庫
そして二人は耳をすましてきいていたが、余韻がわあんわあんと波のようにくりかえしながら消えていったばかりで、ぜんそく持ちの痰のような音はぜんぜんしなかった。
— 新美南吉 『ごんごろ鐘』 青空文庫
ふつうの伝書鳩なら、ぜんしんは石板色で、首のところに金みどりのぶちがあるのですが、いま鳩舎の上にのこっている鳩は、からだの色が、紺青で、そしてつばさのさきには、ふとい金のすじが二本とおっていて、よくみればみるほど、かわった鳩でした。
— 海野十三 『電気鳩』 青空文庫
作例 · 標準
この大河ドラマは、一族の全史を壮大に描き出している。
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図書館には、この国の全史を網羅した百科事典が置かれている。
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彼は、人類の全史を概観できるような本を求めている。
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