寂
さび
名詞頻度ランク #35768 · 青空 1411 例
標準
patina
文例 · 用例
……対象の知れぬ寂しみ神様はつまらぬものゝみをつくつた盥の底の残り水古いゴムマリ十能が棄てられました雀の声は何といふ生唾液だ!
— 中原中也 『(ツツケンドンに)』 青空文庫
思ふに私のやうな貴族的な性情をもつて生れた人間にとつて何よりも寂しいことは、あのなつかしい「愛」の欠陥である。
— 愛の詩集の終りに 『愛の詩集』 青空文庫
だが彼が帰化を決心し、日本の土となることを覚悟した時、言い知れぬ寂しさとやるせなさが、心の底にうずつき迫るのを感じたであろう。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
それは本土との交通がほとんどなく、少数の貧しい漁夫たちが、所々の寂しい山蔭に住んでるような、暗く荒寥とした島嶼であった。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
あなた一所に行きます』と言って、ヘルンが妻を連れ出す所はたいてい多くは寂しい静閑の所であり、寺院の墓地や、邸の空庭や、小高い見晴らしの丘などであった。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
こうした貞淑の妻にかしずかれて、日本での晩年を平和に暮した詩人ヘルンは、さすがに自らその寂しい幸福を自覚していた。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
しかしヘルンが仕事をしている時は、家人が皆神経質に注意しているので、家中がひッそりとして閑寂に静まり返っていた。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
そうした時の寂しさとやるせなさを紛らすために、詩人はわざと煙草の火を消し、ボオボオという寂しい貝を吹いたのである。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
作例 · 標準
長年使い込まれた古い家具には、独特の寂が宿っています。
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この陶器は、使い込むほどに味わい深い寂が出てくるだろう。
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古い銅製品の表面に現れる緑青は、一種の寂と言える。
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標準
elegant simplicity
作例 · 標準
茶道では、無駄を省いた究極の寂を重んじます。
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彼女の着こなしは、派手さはないが、洗練された寂があった。
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この建築デザインは、過剰な装飾を排し、素材の持つ寂を活かしています。
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標準
well-trained voice
作例 · 標準
オペラ歌手の彼女の声には、長年の鍛錬による深い寂があった。
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落語家の高座での語り口は、独特の寂と味わい深さを持っている。
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彼の朗読は、単に文字を読むだけでなく、声の寂が聴衆を引き込んでいく。
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