食い意地
くいいじ
名詞
標準
gluttony
文例 · 用例
宅へ来た当座は下性が悪くて、食い意地がきたなくて、むやみにがつがつしていたので、女性の家族の間では特に評判がよくなかった。
— 寺田寅彦 『子猫』 青空文庫
じゃなんですかい、だんなもところてんが好きなんですかい」「食い意地の張っているやつだ。
— 笛の秘密 『右門捕物帖』 青空文庫
食い意地に負けて、右手ではしを持たなかったのが運のつきさ――。
— 左刺しの匕首 『右門捕物帖』 青空文庫
食い意地が張ってるだけに、食べもののことになると、なかなかおまえさん細っかいよ」「えへへ。
— 闇男 『右門捕物帖』 青空文庫
食い意地張って、じり貧だ」 そういって、広岡はオープンEをストロークした。
— 第3章 フルサークル、1991年 『45回転の夏』 青空文庫
なあ、西尾さん、うちの倅あ、あの通り食い意地張ってたもん、あの世さ行っても腹コ痛くなるだけ御馳走食べているこったべしちえ。
— 矢田津世子 『茶粥の記』 青空文庫
燻製|通の博士がこれまでに味わった百十九種の燻製のそのいずれにも属せず、且つそのいずれもが足許にも及ばないほどの蠱惑的な味感を与えたものであるから、かねて燻製には食い意地のはったる博士は、卓子の上に載っている残りのノクトミカ・レラティビアの肉を一片又一片と口の中に投り込む。
— ――金博士シリーズ・10―― 『不沈軍艦の見本』 青空文庫
僕のように、食い意地の張っている者には極楽だ。
— 佐藤垢石 『鯨を釣る』 青空文庫