歴仕
れきし
名詞
標準
(successive lords) using the same retainers
文例 · 用例
「実盛」は活歴仕立のもので、あまり面白くなかったが、「船弁慶」はたしかに面白かった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
大雷の後胤は、出雲氏となって出雲に伝わり、出雲朝廷から天孫に仕え、さらに子孫相継いで大和朝廷に歴仕した。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
彼は後唐、後晉に歴仕して、節度使、上將軍に出世したが、好んで人肉を食した。
— 桑原隲藏 『支那人間に於ける食人肉の風習』 青空文庫
これがどうして安永、天明に渡り、牧野大隅守や曲淵甲斐守、名代の町奉行に歴仕して、悪漢からは鬼神のごとくに、市民からは菩薩のごとくに、恐れられ敬われた名与力、鬼十二神と思われようか。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
武家の統領、最高貴人、将軍家吉宗、家重、家治、三代に歴仕し枢機に参じ、いつも中央にいた人物だけに、何んともいわれない品位があった。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
「ははあ何か出ましたな」 ――与力の職を長男に譲り、今は隠居の身分ながら、根岸|肥前守、岩瀬|加賀守、荒尾|但馬守、筒井|和泉守、四代の町奉行に歴仕して、綽名を「玻璃窓」と呼ばれたところの、郡上平八は呟いたが、急にニヤリと片笑いをすると、「やれ助かった」と手を延ばし、パチリと黒石を置いたものである。
— 国枝史郎 『名人地獄』 青空文庫
しからばその召仕にはいかなる者どもがおったかというに、最古参者は父公保の時代永享十一年十八歳で三条西家へ奉公し、もって実隆の代に至るまで歴仕した右京大夫という侍女である。
— 原勝郎 『東山時代における一縉紳の生活』 青空文庫
どんづまりのどん底、おのれの誠実だけは疑わず、いたる所、生命かけての誠実ひれきし、訴えても、ただ、一路ルンペンの土管の生活にまで落ちてしまって、眼をぱちくり、三日三晩ねむらず考えてやっと判った。
— 太宰治 『創生記』 青空文庫
作例 · 標準
その老臣は三代の主君に歴仕し、藩の危機を何度も救ってきた生き字引のような存在だ。
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歴史小説の中で、有能な武将が次々と主を変えて歴仕していく波乱万丈な生涯が描かれていた。
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家系図を調べると、私の先祖が代々この地方の領主に歴仕していた家柄であることが判明した。
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