兼帯
けんたい
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
combined use
文例 · 用例
厚い綿八端の座蒲団が机の前と兼帯になる様な具合に敷いてあって、樫縁の巌丈な長火鉢が、お爺さんを前に、大きな真鍮の湯沸を太い鉄の五徳の上にかけられてこの座敷の中心の様に構えて居る。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
二人が、この妾宅の貸ぬしのお妾――が、もういい加減な中婆さん――と兼帯に使う、次の室へ立った間に、宗吉が、ひょろひょろして、時々浅ましく下腹をぐっと泣かせながら、とにかく、きれいに掃出すと、「御苦労々々。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫
が、入る時見た、襖一重が直ぐ上框兼帯の茶の室で、そこに、髷に結った娑婆気なのが、と膝を占めて構えていたから。
— 泉鏡花 『第二菎蒻本』 青空文庫
顔を洗うのもそこそこにして、部屋にもどり、朝昼|兼帯の飯を喰いながら、妻から来た手紙を読んで見た。
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
朝遅く起き、朝昼兼帯の食事を階下の食堂で済ませてから、読みたくもない本を無理に辞書と首っぴきで十頁ほど読み、それに倦むと、親戚の子供の死んだのにくやみの手紙を出さなければならないことを思い出して、書こうとしたが、どうしても書けない。
— 中島敦 『狼疾記』 青空文庫
或は鼻の頭からやさしい長い触覚を出して、ソロリソロリと動かしながら、リンリンと人を哀れがらせ、嘴と鼻を兼帯にして阿呆阿呆と鳴き渡り、又は百獣を震い戦かせんと鼻息を吹き立てております。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
) とお肴兼帯――怪しげな膳よりは、と云って紫の風呂敷を開いた上へ、蒔絵の蓋を隙かしてあった。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
よつて、九州へ帰国の諸侯が、途次の使者兼帯、其の武士が、都鳥の宰領として、罷出でて、東海道を上つて行く。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
作例 · 標準
この家具は、棚と机の兼帯が可能で、狭い部屋に最適だ。
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彼は二つの役割を兼帯し、多忙な日々を送っている。
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この洗剤は、洗濯と漂白の兼帯ができる優れものだ。
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標準
filling two positions
作例 · 標準
彼は社長と会長の職を兼帯しており、責任は重大だ。
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大学教授が研究と学長職を兼帯するのは珍しくない。
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兼帯している業務が多すぎて、彼は常に時間に追われている。
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