望見
ぼうけん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
watching from afar
文例 · 用例
さて兎は、その島の夕景をうつとり望見して、「おお、いい景色。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
文中に前穂高とあるは、御幣岳の北部より下れる一支峰にして、梓川に臨み、上高地温泉または河童橋より、最も近く望見し得らるる、三角測量標を有せる低山をいう。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
ところが晩成先生は、多年の勤苦が酬いられて前途の平坦|光明が望見せらるるようになった気の弛みのためか、あるいは少し度の過ぎた勉学のためか何か知らぬが気の毒にも不明の病気に襲われた。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
去年、佐渡へ御旅行なされて、その土産話に、佐渡の島影を汽船から望見して、満洲だと思ったそうで、実に滅茶苦茶だ。
— 太宰治 『十二月八日』 青空文庫
玄関からまっすぐに長い廊下が通じていて、廊下の板は、お寺の床板みたいに黒く冷え冷えと光って、その廊下の尽きるところ、トンネルの向う側のように青いスポット・ライトを受けて、ぱっと庭園のその大滝が望見される。
— 太宰治 『デカダン抗議』 青空文庫
彼はその宣言の中に人々間の精神交渉(それを彼はやさしいなつかしさをもって望見している)を根柢的に打ち崩したものは実にブルジョア文化を醸成した資本主義の経済生活だと断言している。
— 有島武郎 『想片』 青空文庫
かれは未だ二十二歳の筈であるが、その、本郷の下宿屋の一室に於いて、端然と正座し、囲碁の独り稽古にふけっている有様を望見するに、どこやら雲中白鶴の趣さえ感ぜられる。
— 太宰治 『令嬢アユ』 青空文庫
きのう新潟の海岸から、望見したのも、この島だ。
— 太宰治 『佐渡』 青空文庫
作例 · 標準
丘の上から、遠く水平線を望見する。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
敵の動向を望見するため、偵察隊が派遣された。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は望遠鏡を使い、星空を望見して夜を過ごした。
幻辭AI · gemini-2.5-flash