偽書
ぎしょ
名詞名詞-の形容詞
標準
spurious letter
文例 · 用例
そういう点からも偽書説は覆すことが出来ると思います。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
そういう点から、この書は偽書でなかろうということが出来るのであります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
私の隣のその男と云うのは、私と同じような運命で、偽書罪に問われた若い男であった。
— コナンドイル 『グロリア・スコット号』 青空文庫
おまけに持つて生れた好古癖にまかせて、折角考証に考証を重ねて、在来のままの経籍とは違つたところのある異本を公にして、学界に寄与しようとすると、世間の人達は碌すつぽそれを読みもしないで、「あれは偽書ださうだよ。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
」「悪戯なんですか、それぢや偽書といふ訳ですね。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
偽書と称せられて居る「江源武鑑」と言ふのにある話で、尠くとも「江源武鑑」の出来た時に、さうした伝説が、何かの書物か、民間の伝へにあつた事だけは信ぜられる。
— 折口信夫 『信太妻の話』 青空文庫
こゝまで来れば、安倍晴明の作つたと言ふ偽書――併し江戸の初めには、既にあつた――「内伝抄」によつて、葛の葉の話が、ちよつと目鼻がつき相に見える。
— 折口信夫 『信太妻の話』 青空文庫
しかし世上には偽書七十二巻を作って流布し、正書は誰にも見せなかった。
— 馬庭念流訪問記 『安吾武者修業』 青空文庫