妬心
としん
名詞
標準
jealousy
文例 · 用例
一体お増はごく人のよい親切な女で、僕と民子が目の前で仲好い風をすると、嫉妬心を起すけれど、もとより執念深い性でないから、民子が一人になれば民子と仲が好く、僕が一人になれば僕を大騒ぎするのである。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
友蔵が嫉妬心をいだいていると同様に、由兵衛も嫉妬心をいだいている。
— 岡本綺堂 『虎』 青空文庫
むしろ友蔵以上の強い嫉妬心をいだいていたであろうから、それが一度に爆発して俄にお常を殺す気になったらしい。
— 岡本綺堂 『虎』 青空文庫
金が惜しいのじゃあなくて、お半との関係について強く嫉妬心を持っていたからです。
— 幽霊の観世物 『半七捕物帳』 青空文庫
きょうもふと云い出したその忌味を、相手は一向通じないように聞きながしているので、若いお浜の嫉妬心はむらむらと渦巻いておこった。
— 人形使い 『半七捕物帳』 青空文庫
それ程のことはもうないが今でも一つは嫉妬心から一つは惡戲半分から追ひまはすことは往々である。
— 長塚節 『芋掘り』 青空文庫
これは年のわかいお由の嫉妬心を煽って、やすやすと連れて行く手段であったものと想像されます。
— 岡本綺堂 『蜘蛛の夢』 青空文庫
こういう奴に限って、嫉妬心も深い、復讐心も強い。
— 青山の仇討 『半七捕物帳』 青空文庫