生血
なまち
名詞
標準
fresh blood
文例 · 用例
勿論、鬼娘が見あたり次第に相手を取っ捉まえて、人間でも鳥でも構わずに、その生血を吸うのだと云えばいうものの、どうもそうとは思われねえ。
— 鬼娘 『半七捕物帳』 青空文庫
呆気に取られて見る見る内に、下の方から縮みながら、ぶくぶくと太って行くのは生血をしたたかに吸込むせいで、濁った黒い滑らかな肌に茶褐色の縞をもった、疣胡瓜のような血を取る動物、こいつは蛭じゃよ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
「コラッ、貴様ッ、ろくろく働きもせぬくせに、生血のような水を唯飲みしようとは、怪しからん奴だ」と呶鳴り付けたが、考えてみればあれも人の子、咽の渇くのは同じだろうと惻隠の心も起り、「皆飲むなよ」と、長い竹筒の水を渡してやれば、先生竹筒に口を当てるが早いか、逆様にして皆ゴボゴボと飲んでしまった。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
そして、仙人の持ちましたのは針ではありません、金の管で、脈へ刺して、其の管から生血を吸はれるつて事を覺えたのです。
— 泉鏡太郎 『みつ柏』 青空文庫
百千人の生血を灑ぎ掛けたような真赤な岩もあった。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
そうして異性の弱点をあらゆる方向から蠱惑しつつ、その生血を最後の一滴まで吸いつくすのを唯一の使命とし、無上の誇りとし、最高の愉楽と心得ている女である。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
其の生血の滴る樣な作者の昂奮した野心は、あの『社會百面相』といふ奇妙な名の一册に書き止められてゐる。
— 石川啄木 『硝子窓』 青空文庫
木魚を置いたわきに、三宝が据って、上に、ここがもし閻魔堂だと、女人を解いた生血と膩肉に紛うであろう、生々と、滑かな、紅白の巻いた絹。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
作例 · 標準
吸血鬼が獲物の首筋に牙を立て、滴る生血を啜るシーンはホラー映画の定番だ。
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昔の伝承では、不老不死の力を得るために動物の生血を飲む儀式があったとされている。
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傷口から溢れ出た生血が白いシャツに染み込み、見る間に広がっていった。
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