歩測
ほそく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
pacing off (a measurement or distance)
文例 · 用例
東側の入口からはいると、まずプロナオス(前殿)があり、中央の鉄の格子扉の先がヘカトンペドス・ナオスで、名称は部屋の長さが歩測して百歩あったからである。
— 野上豊一郎 『パルテノン』 青空文庫
それからこんどは、その浮き出た地面の長いせまい直線を、左のほうへゆっくり歩測しはじめた。
— DER TOD IN VENEDIG 『ヴェニスに死す』 青空文庫
意味が分かったので、ひもを最初の墓にくくりつけ、これを基準にして、三つの墓を一直線に見て、ぴんとひもを張って、拳銃の射程距離と思われる所まで歩測して、後ろへ下がった。
— The Island of Shadows 『幽霊島』 青空文庫
偶然などという奴は「尖鋭の精神」の権化みたようなもので、よっぽど精神をほそくとんがらかさないでは捉えにくい代物だ。
— 九鬼周造 『かれいの贈物』 青空文庫
ああ、わたしはどこへ行くのか知らない、わたしのゆく道路の方角では、長屋の家根がべらべらと風にふかれてゐる、道ばたの陰気な空地では、ひからびた草の葉つぱがしなしなとほそくうごいて居る。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
くぢら浪海岸にて孤独田舎の白つぽい道ばたで、つかれた馬のこころが、ひからびた日向の草をみつめてゐる、ななめに、しのしのとほそくもえる、ふるへるさびしい草をみつめる。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
黄昏花さけるねむの林を、 さうさうと身もかはたれつ、声ほそく唱歌うたひて、 屠殺士の加吉さまよふ。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
たとえば、十匹の蟻が、墨汁の海から這い上って、そうして白絹の上をかさかさと小さい音をたてて歩き廻り、何やらこまかく、ほそく、墨の足跡をえがき印し散らしたみたいな、そんな工合いの、幽かな、くすぐったい文字。
— 太宰治 『父』 青空文庫
作例 · 標準
正確な測量器具が手元になかったので、自分の歩幅をもとにした歩測で土地の概ねの広さを算出した。
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子供の頃、学校から家までの距離を歩測で数えて、昨日より歩数が減ったと喜んだ記憶がある。
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地図とコンパスを使い、次の目印となる大きな岩までの距離を歩測して現在地を確認した。
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