蛇の目
じゃのめ異読 ジャノメ
名詞
標準
bull's-eye (pattern)
文例 · 用例
そのボロボロの長屋に柿色や萌黄の蛇の目の傘が出入りしている。
— 寺田寅彦 『病院風景』 青空文庫
何の気なしに仲蔵がその男見送ると、 蛇の目傘の浪人者(大吉)が跣足で走り去る(所謂定九郎の恰好よろしく)。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
=(F・I)芝居小屋の内部 蛇の目の傘を半開き、ダダッと駈けて、花道の七三で大見得切った仲蔵の定九郎。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
この文士、ひどく露骨で、下品な口をきくので、その好男子の編集者はかねがね敬遠していたのだが、きょうは自身に傘の用意が無かったので、仕方なく、文士の蛇の目傘にいれてもらい、かくは油をしぼられる結果となった。
— 太宰治 『グッド・バイ』 青空文庫
象はいまごろどこかで赤い蛇の目の傘をひろげてゐる筈だがとわたくしは思ひました。
— 宮沢賢治 『月夜のけだもの』 青空文庫
たとえば塗下駄や、帯や、蛇の目傘や、刀の鞘や、茶托や塗り盆などの漆黒な斑点が、適当な位置に適当な輪郭をもって置かれる事によって画面のつりあいが取れるようになっている。
— 寺田寅彦 『浮世絵の曲線』 青空文庫
その指には、白金の小蛇の目に、小さな黒金剛石を象嵌したのが、影の白魚のごとく絡っていたのである。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
其癖、學校で、おの/\を覗きつくらをする時は「蛇の目の紋だい、清正だ。
— 泉鏡太郎 『間引菜』 青空文庫
作例 · 標準
的に描かれた蛇の目の中心を、矢が見事に射抜いた。
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酒器の底に青い二重円が描かれた蛇の目猪口で、日本酒の透明度を確かめる。
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その伝統的な着物には、大胆な蛇の目の紋様があしらわれていた。
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標準
umbrella with bull's-eye pattern
作例 · 標準
突然の雨に、彼女は鮮やかな赤の蛇の目を差し出した。
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蛇の目を差して歩く和装の女性の姿が、京都の古い町並みに溶け込んでいる。
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旅館の玄関先には、宿泊客のために渋い紺色の蛇の目が用意されていた。
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ウィキペディア
蛇の目(じゃのめ)とは、同心円を基調にした模様である。ヘビの目から名づけられた。
出典: 蛇の目 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0