業病
ごうびょう
名詞
標準
incurable disease (due to evil deeds in one's past life)
文例 · 用例
苦行をしてめぐっているうちに盲目の眼があいたり、いざりの脚が立ったり、業病がなおったりした者があると云われている。
— 黒島傳治 『海賊と遍路』 青空文庫
この法は、業病難病、なみなみならぬ病ともまた違うて……大切な術ゆえに、装束をあらためて、はじめからその気で来たや。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
例えば編集関係者に特異的に伝染する、「統一」という名の業病がある。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
それから傷病者の救済に奔走しながら、九月に入ると遽かに原子爆弾症患者が激増して来るが――この辺の状況は広島の場合とほぼ似てゐる――遂に永井氏も前から職業病として持つてゐた原子病が再発して病床に倒れてしまふのである。
— 原民喜 『長崎の鐘』 青空文庫
今度出たら、今度シヤバに出たらと、そればつかり考へてゐたら、そのとたんにこんな業病にかゝつてしまつて……。
— 島木健作 『癩』 青空文庫
日を經るに從つてその顏は次第に彼の心にくつきりとした映像を灼きつけ、眼をつぶつて見ると、業病のために醜くゆがんだその顏の線の一つ一つが鮮やかに浮き上つて來、今は一種の壓迫をもつて心に迫つてくるのであつた。
— 島木健作 『癩』 青空文庫
書物とてこゝには一册もなく、耳目を樂します何物もなく、一日々々自分の肉體を蝕ばむ業病と相對しながら、ただ手を束ねて無爲に過すことの苦しさは、隣りの男とでも話をする機會がなければ發狂するの外はないほどのものである。
— 島木健作 『癩』 青空文庫
今度出たら、今度シャバに出たらと、そればっかり考えていたら、そのとたんにこんな業病にかかってしまって……。
— 島木健作 『癩』 青空文庫
作例 · 標準
昔の物語では、業病に苦しむ主人公が登場することがよくあった。
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彼は自身の病気を、過去の業病だと諦めていた。
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業病という考え方は、因果応報の思想に基づいている。
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