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広縁

ひろえん
名詞
1
標準
broad veranda
文例 · 用例
末の妹のカロラインが、つきまとわるサン・ベルナール種のレックスを押しのけながら、逸早く戸を開けると、石油ランプの琥珀色の光が焔の剣のような一筋のまぶしさを広縁に投げた。
有島武郎 フランセスの顔 青空文庫
私はビロードの足ざわりのする芝生を踏んで広縁に上がった。
有島武郎 フランセスの顔 青空文庫
兄らは広縁に立って大きな声でその名を呼んでみた。
有島武郎 フランセスの顔 青空文庫
屋根のその辺だ、と思う、西瓜のあとには、烏が居て、コトコトと嘴を鳴らし、短夜の明けた広縁には、ぞろぞろ夥しい、褐色の黒いのと、松虫鈴虫のようなのが、うようよして、ざっと障子へ駆上って消えましたが、西瓜の核が化ったんですって。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
」 どッこいしょ、と立ったまま、広縁が高いから、背負って来た風呂敷包は、腰ぎりにちょうど乗る。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
宰八が手燭に送られて、広縁を折曲って、遥かに廻廊を通った僧は、雨戸の並木を越えたようで、故郷には蚊帳を釣って、一人寂しく友が待つ思がある。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
広縁のはずれと覚しき彼方へ、板敷を離るること二尺ばかり、消え残った燈籠のような白紙がふらりと出て、真四角に、燈が歩行き出した。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
……広縁をこの体は、さてさて尋常事ではない。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
作例 · 標準
祖父母の家の広縁に座って、庭の池を眺めながらお茶を飲むのが好きだった。
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旅館の広縁には小さなテーブルと椅子が置かれており、風呂上がりに涼むのに最適だ。
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日当たりの良い広縁で、猫が丸くなって気持ちよさそうに昼寝をしている。
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