戻り道
もどりみち
名詞
標準
the way back
文例 · 用例
あとで聞きますと、その三人は盆踊の戻り道でわたくしに殺されたのはおぎんと云う今年十六の娘……。
— ――Were-Wolf―― 『人狼』 青空文庫
」 玄白斎が、戻り道の方へ歩きかけたので、和田が、こう声をかけると「止めた――戻ろう」 と、玄白斎は答えて、もう、左右の草叢へは、何んの注意もしないで、うつむき勝ちに、足早に歩き出した。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
七瀬も、綱手も、その侍は、八郎太と小太郎とを討取った戻り道のような気がして、胸が高く鳴り出した。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
伯父の許へ参って聞いて参る」「はっ――それから、お鷹野の御戻り道にて、無礼を働きましたる仙波小太郎の儀」「それが?
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
喧嘩に場慣れているだけでさあ」 と、事もなげにまくし立てたが気がついたように、「実はあれから、この近所に、あっしも用達しがあったので、その戻り道。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
」 孤軒老人も、いくらかびっくりした調子で呟いたが、「今宵、ちと風流のこころを起して夜の上野山内から、不忍池を見渡してまいった戻り道、ここまで差しかかると、妙な気合を感じたで、いたずらをやって見たが、そなたに逢えるとは思わなんだ。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
ぼうとして、返事もできなくなるぐらゐ」 戻り道、あの峻嶮を小枝に縋つて登りながら、葛子は、後に従ふ修吉に言ふのであつた。
— 坂口安吾 『木々の精、谷の精』 青空文庫
A、藤岡先生のところへ行った戻り道、丸の内ビルディングの中の 〔Cafe'〕 何とかによって、肉などを買って来る。
— 一九二三年(大正十二年) 『日記』 青空文庫